現代社会の忙しない日常の中で、人々は次第に「安らぎ」や「本質的な心地よさ」を与えてくれる住空間を求めるようになっています。
わび・さびのデザインは、日本に古くから伝わる美意識であり、単なるデザインスタイルではなく、不完全さや素朴さ、自然の移ろいを美として受け入れる生き方そのものを表しています。
日本のインテリアデザインにおける「わび・さび」とは

わび・さびは禅の思想を背景に持ち、「簡素・無常・不完全」という価値観を大切にします。
日本のインテリアデザインにおいては、時間の痕跡を否定せず、自然素材を尊び、装飾を極力排した空間として表現されます。
わび・さびの空間は「完璧な美しさ」を目指すのではなく、
その場で暮らす人の心にどのような感情をもたらすかを重視します。
木材の小さな割れ、荒々しい石の質感、落ち着いた色合いそれらすべてが空間の物語となるのです。
わび・さびデザインの主な特徴
1. 構成は簡素に、感情は豊かに
わび・さびのデザインでは、不要な要素を削ぎ落とし、生活に本当に必要なものだけを残します。
開放感のある空間に「間(ま)」という余白を多く取り入れることで、人は静けさと内面的なバランスを感じることができます。これは日本のスタイルに特有の美意識です。
2. 自然素材が空間の核となる
無垢材、自然石、粗織りの布、土や陶などは、日本建築デザインにおけるわび・さびの空間で欠かせない素材です。
過度に磨き上げるのではなく、素材本来の質感や自然な色合いをそのまま活かすことで、時を重ねても色褪せない、真実味のある持続的な美しさを生み出します。
3. 落ち着きのある、自然に寄り添う色彩
わび・さびの色調は、木の茶色、石のグレー、土の色、灰色などのニュートラルカラーが中心です。
これらの色は、空間に静けさと奥行きを与え、心身を穏やかに整えてくれます。
4. 光 ― 感情の奥行きを生み出す要素
わび・さびの空間における自然光は、強さよりも「柔らかさ」が重視されます。
光と影が素材の表情を際立たせ、温もりのある雰囲気を生み出します。
これは、日本のインテリアデザインと自然観の美しい融合と言えるでしょう。
なぜ今、ベトナムでわび・さびが人気になっているのでしょうか?

都市化が進む中で、多くのベトナムの家庭は「見た目の美しさ」だけでなく、
暮らしやすく、長く寄り添える住空間を求め始めています。
わび・さびは、心地よさや静けさを大切にし、暮らしの体験をよりパーソナルなものへと導くことで、それを実現します。
特に日本の高級インテリアを好む方にとって、わび・さびの魅力は、
華美さではなく、内面に響く静かな豊かさにあります。
現代の住空間におけるわび・さびの取り入れ方
わび・さびは、リビング、茶室、寝室、瞑想や読書のための空間など、さまざまな場所に応用できます。
現代的な機能性と調和させることで、日本のインテリアデザインの精神を損なうことなく、快適な暮らしを実現できます。
重要なのは、形を真似ることではなく、
その哲学を理解し、住まう人のライフスタイルに合わせて表現することです。
Naka JP ― わび・さびを「生きた空間」へ
Naka JPでは、わび・さびを一過性のトレンドとしてではなく、
日本のインテリアデザインおよび日本建築デザインにおける持続可能な思想として捉えています。
素材、光、そして住まい手の暮らしを深く理解し、一つひとつの空間を丁寧に設計しています。
私たちは、真に美しい空間とは、
見た目だけでなく、帰るたびに心が静まり、自分自身と向き合える場所であると信じています。